【AIの専門性で”面倒”を無くす、 ガチAIの〈専門家チャンネル〉の設定方法と活用アイデア 10 選
タイトルは釣りです。それに力尽きて10選も作りませんでした…、ごめんなさい(m_m)
でもそのうち増やすかもです。
また活用シーンを絡めて、具体的な利用方法を見てみましょう!
専門家チャンネルとは?
ビジネスの現場では、日々様々な専門外な課題に直面していませんか?
特に、法務、税務、ITといった専門的な知識が求められる領域では、「誰に聞けばいい?」「正確な情報がすぐ欲しい」といった悩みがつきものです。
外部の専門家に依頼するほどの事ではないけれど、自分では判断が難しい。そんな時、情報収集や確認に多くの時間を費やしていませんか?
そこで専門家チャンネルの出番です!
Slack の任意チャンネルに 法務・税務・財務・IT・マーケティング・カスタマーサポート 6 分野の AI を“常駐”させ、投稿やファイルを読む → 文脈を理解 → 専門家レベルで回答してくれる機能です。設定は コマンドでチャンネルに紐付ける専門家を選ぶだけなので、30 秒で運用開始できます。
因みに、Slack AI 公式レポートによれば、専門性のあるAI アシストの導入により週平均 97 分の作業時間を削減できたというデータもあるそうです。
セットアップ手順
- コマンドから「専門家チャンネル設定」画面を起動します
- あとはチャンネルに常駐させたい専門家を選んだら、普段通りにガチAIへメンションで質問するだけです。しかしこの時のガチAIはすでにそれぞれの分野の専門家なのです。 簡単でしょ?

具体的な活用事例 - 専門家 AI がビジネス現場を変える
以下では 幾つかのリアルシーン を プロンプト例と AI 応答サンプル つきで紹介します。
1. 法務 : 契約書ドラフトのリスク確認
シーン
新規取引先から秘密保持条項が届いたけど、どう判断すればいいの?厳しそうな内容には見えるのだけど…。
(注) 自社の法務部には必ず最終的には確認しましょう
プロンプト
AI 応答(抜粋)

2. 税務 : 複雑な経費処理や海外取引の税務影響について
シーン
海外のフリーランスに業務を一部委託しました。その報酬を支払う際の源泉徴収の要否や、消費税の取り扱いについて確信が持てません。インターネットで調べても情報が断片的で、自社のケースに正確に当てはまるか不安です。
プロンプト
AI 応答(抜粋)


AIによる解決
税務AIは、海外取引における源泉徴収の基本的なルールや、国際取引における消費税の取り扱い(特に役務の提供に関するもの)について、日本の税法を基にした一般的な情報を提供します。
これにより、複雑な国際税務の入り口部分を理解し、自社のケースがどのような範疇に該当しそうか、さらに専門家(税理士)に確認すべき具体的なポイントはどこかなどを整理できます。
3. マーケティング : ターゲット顧客への効果的なアプローチ方法を探る
シーン
20代後半の働く女性をターゲットにした新しい美容商品のオンラインプロモーションを企画しています。どのようなSNSプラットフォームが効果的か、またどのようなコンテンツが響くかについて、最新のトレンドを踏まえた示唆が欲しい。
プロンプト
AI 応答(抜粋)
AIによる解決
マーケティングAIは、ターゲット層のデモグラフィック情報や最新のSNSトレンドに基づき、最適なプラットフォーム選定の根拠と、具体的なコンテンツ企画のヒントを提供します。これにより、市場調査の初期段階や企画立案のブレインストーミングを効率的に進め、よりターゲットに響くマーケティング戦略を立てるのに役立ちます。
4. 社内IT : VPN 接続トラブル
シーン
社内ITヘルプデスクで「VPN」が繋がらないというエラーが寄せられました。しかし機器に問題は無さそうで、すべての社員で発生しているわけでも無さそうです
リモートワークでは業務の要なので早急に調査して原因究明と回復をしないといけませんが、ネットワーク機器が絡むと、得意とは言えない分野です。
プロンプト
AI 応答(抜粋)


AIによる解決
早急に対処しないといけない問題です。しかしこれからチェックリストを自分で作るには時間がかかりすぎます。
ガチAIならいつものSlackでとりあえずのチェックリストは簡単に作成してくれますし、個々の要件があっても柔軟に対処してくれます。
特に不得意分野には心強い専門家になってくれることでしょう。
5. 経営企画・戦略立案のサポート : 迅速な情報収集と分析
シーン
新規事業の立ち上げを検討しており、参入を予定している市場の動向や、関連する法規制について短時間で概略を把握したい。複数の資料やレポートを読む時間がない、あるいは重要なポイントだけを効率的に知りたいと考えています。
例えば、マーケティングAIに「〇〇市場(新規事業の市場)の最新の市場規模、主要プレイヤー、今後の成長予測について簡潔にまとめてください。」と質問したり、法務AIに「新規事業〇〇に関連する主要な許認可や法規制のポイントを教えてください。」と質問したりします。ガチAIのWeb検索機能と連携させ、特定の業界レポートのURLを共有して要約させる、といった使い方も考えられます。
プロンプト
AI 応答(抜粋)
AIによる解決
専門家AIは、経営者が必要とする高レベルな情報を、広範なデータから抽出し、要点を絞って提示します。これにより、詳細なレポートを読み込む時間を大幅に削減し、必要な最新の情報を迅速に入手できます。経営判断の精度を高めるための初期段階の情報収集や、ディスカッションのたたき台作成に役立ちます。複数の専門領域にまたがる疑問にも、それぞれの専門家チャンネルを活用することで、多角的な視点からの情報を効率的に集めることが可能です。戦略策定における初期仮説の検証や、外部環境の変化への迅速な対応をサポートします。
専門家チャンネルの隠れた狙い
専門家チャンネルには、もう一つ重要な目的があります。それは、組織内の知識の民主化です。
特定の部門や個人に依存していた専門知識を、AIを通じて全社員が簡単にアクセスできるようにすることで、業務の効率化だけでなく、組織全体の知的資産の向上にも貢献します。
つまり、あらためて専門家チャンネルを設けることで社内のナレッジがチャンネルごとに整理され
、効率的な情報共有と活用が可能になります。また、AIによる回答履歴が自然とアーカイブとして蓄積されていくため、同じような質問に対する重複した対応も減らすことができます。さらに、専門分野ごとの最新のトレンドや重要な情報がチャンネル内で共有されることで、組織全体の知識レベルの底上げにも繋がります。
このように専門家チャンネルは、AIの専門知識を活用する機能と、組織のナレッジを可視化・集約する機能の両面で、高い効果を発揮するように設計されています。
まとめ
- 質問 → 回答 → ナレッジ化がすべてSlack内で完結
- セットアップはわずか30秒で完了、週あたり97分の時間削減を実現
- NotionやConfluenceに投稿内容を転記すれば、即座に社内Wikiとして活用可能
まずはコマンドを実行して、AI専門家が常駐するSlackの魅力を体験してください。
あなたのチームの業務スピードが劇的に向上します🚀